さよならメタボ 内臓脂肪大研究

お腹の臓器の周りにへばりついた「内臓脂肪」。溜まりすぎると、命にかかわるような大変なことをし始めます。
内臓脂肪がからだに及ぼす悪影響と、内臓脂肪を減らす方法を紹介します。
どこが違う? 内臓脂肪と皮下脂肪
同じ脂肪でも、つく場所が違ううえ、からだに与える影響も異なります。
<脂肪の溜まりすぎは、さまざまな病気を引き起こす>
からだにつく脂肪は、大きく分けて「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類。
どちらも溜まりすぎると、さまざまな病気を引き起こします。
皮下脂肪 : ヒフの下につく脂肪(ピンクの部分)
●女性で溜まりやすい
●からだへの影響は、内臓脂肪より小さい
内臓脂肪 : お腹の臓器の周りにつく脂肪(黄色の部分)
●男性で溜まりやすい
●からだに影響を与えやすい
溜まりすぎると
月経異常(無月経など)
睡眠時無呼吸症候群
変形性関節症
脂質異常症
糖尿病
高血圧
動脈硬化の進行
心筋梗塞
脳卒中
ガン
痛風
同じ脂肪でも、つく場所が違ううえ、
からだに与える影響も異なります。
<脂肪の溜まりすぎは、さまざまな病気を引き起こす>
からだにつく脂肪は、大きく分けて「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類。
どちらも溜まりすぎると、さまざまな病気を引き起こします。
皮下脂肪 : ヒフの下につく脂肪(ピンクの部分)
●女性で溜まりやすい
●からだへの影響は、内臓脂肪より小さい
内臓脂肪 : お腹の臓器の周りにつく脂肪(黄色の部分)
●男性で溜まりやすい
●からだに影響を与えやすい
溜まりすぎると
月経異常(無月経など)
睡眠時無呼吸症候群
変形性関節症
脂質異常症
糖尿病
高血圧
動脈硬化の進行
心筋梗塞
脳卒中
ガン
痛風
溜まりすぎた内臓脂肪は、脂質、血圧、血糖の異常を招く
内臓脂肪からは、善玉ホルモンと悪玉ホルモン2つのタイプの生理活性物質が分泌されています。
内臓脂肪が溜まりすぎると、からだに悪影響を与える悪玉ホルモンが増え、逆に善玉ホルモン(アディポネクチン)の分泌は減ったり、はたらきが鈍くなったりします。その結果、血中脂質や血糖値、血圧などに異常をきたします。
◆血中脂質に異常が起こる仕組み
内臓脂肪から大量の中性脂肪が血中に放出
↓
血液中の中性脂肪 増 HDLコレステロール 減
◆血糖値が高くなる仕組み
内臓脂肪が増えると、
インスリンのはたらきを抑える悪玉ホルモン 増
インスリンのはたらきを高める善玉ホルモン 減
↓
血糖値 高 → 糖尿病
◆血圧が高くなる仕組み
内臓脂肪でつくられている
血圧を上げる悪玉ホルモン 増 → 血圧上昇
内臓脂肪は、「痛風」や「ガン」発生の危険性を高める
最近の研究で、溜まりすぎた内臓脂肪が「痛風」を引き起こしたり、いくつかの種類の
「ガン」の危険性を高めることが分かっています。
痛風やガンを招く理由は、次の通りです。
<たまりすぎた内臓脂肪>
●肝臓の中性脂肪 増加
↓
脂肪肝
↓
脂肪性肝炎
↓
脂肪性肝硬変
↓
肝臓ガン
●女性ホルモン(エストロゲン) 増加
↓
乳ガン
子宮体ガン
・エストロゲンは脂肪細胞でもつくられる。
・閉経後に内臓脂肪や皮下脂肪が増えると、
危険性が高まる
●善玉ホルモン 減少
↓
ガン細胞 増殖
・善玉ホルモンは、細胞の過剰な増殖をおさえる。
・大腸ガン患者では善玉ホルモンの量が少ないことが分かっている。
●肝臓 尿酸の生産 増加
●腎臓 尿酸の排泄 低下
↓
尿酸が蓄積
↓
痛風発作
内臓脂肪撃退術 - 無理なく、ゆっくり、食事と運動で
●食べて減らす
コツは次の2つ。
①代謝を上げる栄養成分
②内臓脂肪を減らす効果のある栄養成分
を摂るよう心がけましょう。
◆代謝を上げる栄養成分
・良質タンパク質
代謝の中心となってはたらく筋肉の材料となる。
・クエン酸
体内でのエネルギーづくりを促す。
・ビタミンB群
糖質や脂質をエネルギー化するときに欠かせない。
◆内臓脂肪を減らす栄養成分
・ベータコングリシニン
大豆タンパクに含まれる。内臓脂肪の蓄積をおさえる。
・パロアッスル
有効成分は、内臓脂肪を減らすのに役立つ。
・オリーブ葉エキス
有効成分が、内臓脂肪の蓄積をおさえる。
●歩いて減らす
普段のウォーキングにちょっとした工夫を加えるだけで、
内臓脂肪に効きます。
1歩の歩幅を1.5倍に
●腹囲をチェック
・肩やお腹の力を抜く
・裸の状態で測る
・メジャーは水平に
・息をゆっくり吐いて止める
・おへその高さで測る
体重が1kg増えると腹囲が1cm大きくなると言われ、
腹囲が内臓脂肪の量を示す1つの指標になっています。